『オブラ・ディン号の帰還』じっくり解きたい名作推理ゲーム。攻略、ストーリー解説もあるでよ。

– Return of the Obra Dinn –

※大攻略ページは、現在編集中。

1. あらまし

時は1807年。
世間では皇帝ナポレオンが、ヨーロッパ全土を掌握した頃。
行方知れずとなっていた東インド会社の『オブラ・ディン号』が、港に突如姿を現す。

ファルマス港(イングランド), 1825, TURNER © 2022 The Clark Art Institute

保険調査員の主人公は、行方不明になった乗船者60人の顛末を調査。
手もとには「ヘンリー・エバンズ」なる人物から託された手記と、死の瞬間をのぞき見る、不思議な時計…。

いったいこの船に、何が起きたのか。

2. ゲーム紹介

① 独特なグラフィック

むか~しのPC画面を模した2色のグラフィックで、慣れるまで少し見づらい。

なんならゲーム難易度が高い理由のひとつだけど、それだけ独特な雰囲気が体験できる。紙とインクの挿絵のような世界を、3D空間として歩き回れるなんて、めちゃくちゃクールだ!
(小学校の図書室にボロボロになりながら存在した、古のゲームブックを遊んだ時の、あのシリアスさと難しさを思い出す)

色は6種類から選べる。画像は “IBM 8503″(1987年のモニタらしい)。

② 硬派な難易度

  • 操作はシンプル
    WASD移動。あとはアクション、手記のショートカット系のみ。
  • やる事もシンプル
    船内で死体を探し、「時計」を使って死の瞬間へ飛び込む。情報を取り、乗船者60名の氏名・死因や加害者を特定。
  • 特定はすげー難しい
    じっくり時間をかけて、腰を据えて取り組みたい人におすすめ。理不尽ではない。消去法でしか解けない人物もいる。

③ 行間を楽しめる人に

このゲームは、物語をムービーや文章でたっぷり描写してくれるわけではない。時計で行き来する世界は時が止まってるし、死亡時の音声も数行で済んでしまう。

探偵小説が好きで、物語を提供される事に慣れている私は、初見の時すぐやめてしまった。

手記を埋めるのが「死体探す → 時計で飛ぶ → 死体探す…」の単調なループで、つまらなかったからだ。クリアまで行きついて、「ああ、これは素晴らしいゲームだったんだな」と理解したのは、やめて1年経ってから。

場面場面をつなげて、よーく観察するのだ。実はそうなった経緯や、心情がとても細かく描かれている。このゲームは、物語を自分で見つけられる人なら楽しめる。

3.  進めるコツ(バレなし)

① 手記を使いこなせ

手記全体にヒントが散りばめられている。あちこちよく読んでみよう。

② 職業を知るべし

手記にも用語集あり。
かるく、下に書いた程度の知識があればOK。

  • 船匠せんしょう :船大工。メンテ職人。
  • 司厨手しちゅうしゅ:等級が高い人の付き人。食事や身の回りの世話。
  • 掌砲しょうほう :武器の管理。
  • 檣楼員しょうろういん:マストに登って帆の管理。マスト上の物見台を「檣楼しょうろう」というそうな。

ちなみに、職業だけわかってる場合は「不明 – 甲板員」など、名を「不明」としてメモっておくと良い。

③ ズームを使いこなせ

  • 人物を画面中央に置き、E右クリズーム
    その人のスケッチがハイライトされる。
  • ズームしながら手記を開く右クリ+Tab)と、スケッチからすぐ解答欄へ行ける。
    さっとメモできて便利!

④ ブクマを使いこなせ

解答欄から、その人物が登場する場面全部にブックマークができる。

解答欄。
各種リンク。ブクマ・解除はここから。

攻略(ネタバレあり)へ進む。

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